キャンディーズの「春一番」がカラオケから消えた理由

キャンディーズの代表曲「春一番」。実は約3年間通信カラオケで歌えなかったそうだ。作詞・作曲を手がけた穂口雄右氏が、2012年3月にJASRACを退会。著作権を自己管理したそうだ。これを受け、通信カラオケ大手の第一興商と「JOYSOUND」、「UGA」を運営するエクシングが、同年6月に配信を停止。カラオケから消えてしまったのだ。大半の楽曲の著作権はJASRACに委託されている。カラオケ会社が個人と契約するケースは極めて稀で、穂口氏とも契約を結んでいなかったそうだ。穂口氏はJASRACを退会した理由を「著作権と著作隣接権の違いを国民の皆様にお伝えしたかったからです」と話しているそうだ。

著作権とは作曲者ら創作者の権利を言うが、著作隣接権とは歌手や演奏家、レコード会社、放送事業者など”伝達に重要な役割を果たした者”に認められた権利を言うそうだ。その著作隣接権をレコード会社などが乱用していると感じた穂口氏は、音楽業界の体質を問題視し、闘ってきた。現在穂口氏はアメリカで活動しており、アメリカで音楽活動を円滑に進めるために米国の著作権管理団体に参加することを決めたそうだ。米国の大手著作権管理団体のすべてとJASRACと国際条約を締結していることから、日本の演奏家権利は自動的にJASRACに戻ることになるとのこと。そのため今年1月から「春一番」は再びJASRACが管理することになり、第一興商は今月10日から配信を開始。エクシングも先月27日に配信を再開した。JASRACについてはたびたび話題に上がることがあるが、改善されていくのだろうか?